竹内菓子舗について

竹内菓子舖の歩み


竹内菓子舖は明治7年創業のちょっとした老舗。
現在、五代目のわたくし竹内信仁がお店を切り盛りしています。

竹内菓子舖とはどんなお店?と聞かれた時に
本当は「明治7年創業の伝統の和菓子をご提供する」とか
かっこいいことが言いたいのですが・・・、

もちろん味にも自信があるのですが、
ちょっと違うんです。

最初は茶店とお餅のお店として竹内菓子舖は創業しました。
北国街道の整備された道の端っこにあったため
旅人が一服し履物を履き替える茶店として皆様にご利用いただいていたんです。

戦時中は砂糖不足のためお醤油を売ったりもしました。
リヤカーやソリを引いて配達にまわったりもしました。
冠婚葬祭の時には眠らずにお菓子をつくりました。

それだけでなく、お膳やお茶碗の貸し出しもしました。
子どものために駄菓子を置いたりもしました。
気軽にご近所さんが訪れるため、朝6時からお店を開けていました。

お客様の姿が見えなくなるまでお見送りをしていました。
お客様の「美味しい」という一言のために
万寿、羊羹、お餅、赤飯の味はしっかりと受け継いできました。

ただただ地域の皆さまのために実直に切り盛りしてきたお店です。
地域の皆さまの暮らしに、本当に密接に繋がってきました。



竹内菓子舖とは、
竹内菓子舖にとっての伝統とは、
戦前から受け継ぐ味だけではなく、
お客さまの暮らしとの密接な繋がりなんです。

だから、お菓子に対する考え方もおんなじ。
「いつもお菓子が一緒」

お客様の暮らしや人生のいろんな場面で、
いつも一緒にいる、密接に繋がっている存在
そうありたいと考えて
毎日お菓子という不思議なものをつくっています。

そして、そんな密接な関係性を
少しでも多くの人と築いていけたらと
心から思っています。



いつもありがとうございます。


竹内信仁


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